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【脱・初心者】市街地走行・低速バランス関連(3件)Q&A

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記事投稿日 : 2020/04/23 ハーレー・ライディング上達法 低速走行・小旋回

【脱・初心者】市街地走行・低速バランス関連(3件)Q&A

大きく重たいハーレーの車体を、
低速でバランスさせてながら走行することに
苦手意識を感じているライダーが多くいます。

市街地走行での低速バランス走行に関する質問3件をご紹介、
その解答、解決方法について説明します!

【脱・初心者】市街地走行・低速バランス関連(3件)Q&A

1 発進直後の右折・左折が緊張してしまう

質問/
交差点の信号待ちなどで
発進直後の右折・左折がうまくできず、
いつも緊張してしまいます。

回答/
緊張の理由は、失速によるエンスト転倒の恐怖です。
ではなぜ低速域の旋回では失速転倒しやすいのでしょうか。

低速時の速度調整をアクセルや、
リアブレーキ、クラッチを切ることで行っていますが、
ここでやってはいけないのは、
フロントブレーキやアクセルを使って
速度調整することです。
フロントブレーキはステアリングの動きを止めてしまい、
安易なアクセル操作はエンジン駆動力を変動させてしまい
ともに車体の動きが急激に変化してしまい、
フラつき、不安定さを助長してしまうからです。

またクラッチを完全に切ってしまうことも、
後輪の駆動力を失い失速の原因になります。

解決策として、低回転域のエンジン駆動力の変動を、
半クラッチ操作で均すのです。
このクラッチ操作を身に付ければ、
エンジン回転数が落ちる場合に発生する
車体振動を和らげ、エンストを防ぎ、
安定した駆動力を引き出すことができるのです。

はじめにエンスト・転倒の恐れのない
直線を使って練習してみましょう。
ギアは1速クラッチを切った状態で、
リアブレーキを引きずるレベルに軽く踏み込み固定、
エンジン回転1500回転程度に上げて
アクセル開度を固定したまま半クラッチ発進します。

アクセル開度およびリアブレーキの加減は一定に固定したまま、
半クラッチ加減を少しずつ変えれば、
後輪へのエンジン駆動力を変化させることができ、
速度を変化・調整することができます。

大きな交差点で緩やかに向きを変える場合には、
クラッチを多めに繋げばエンジン駆動力が
より後輪に伝わり旋回半径を大きくでき、
小さな交差点ではクラッチレバーを握り込み滑らせ気味にして、
駆動力を弱めれば、旋回半径を小さくできます。

ほんの少しでもエンジン駆動力を後輪に伝えていれば、
バイクは絶対に転倒しませんので、
クラッチレバー操作での半クラッチ加減に集中しましょう!

直線で低速バランスできるようになってきたら、
今度は地面に対して車体を極力垂直に保った状態で
定常円旋回練習してみましょう。

定常円旋回とは一定の半径の円上を
同方向の旋回を続ける練習です。
同一円上を速度一定で走れれば、
正確な円を描けるようになります。

ギアは1速固定、アクセルをやや開けて速度を固定、
その速度で安定して旋回できる円を描きます。
その状態でリアブレーキで後輪の駆動力を少し抑えながら
半クラッチ操作の加減で速度を落としていくと、
徐々に回転半径を小さくすることができます。
出来るだけ足をつかないように我慢してください。

無理をする必要はありませんが、
より低速でも安定して旋回が可能になれば、
すこしずつ、ハンドル切れ角を大きくし、
これ以上ハンドルが切れないフルロックまで持って行くのが理想です。
フルロックできるようになれば、
ほぼ最小回転半径で回れることになります。

前輪近くの路面に目線を向けたい衝動にかられても、
我慢をしてしっかりと対面方向に
目線、顔を向け続けることが大切です。

どちらにしても、車体を垂直にしておくこと。
それさえ気を付け守っていれば、
たとえエンストしてしまっても、
それから足を出して車体を支えれば
転倒を避けることが可能です。

2 ハンドルが遠くステアリングフルロックができない

質問/
ハンドルが遠くUターン時に
ステアリングフルロックができません。
特に右旋回では上手なクラッチワークができません。

回答/
ハーレーはハンドル幅が広めに設計されているため、
重量車にかかわらずステアリングが軽く操作できます。
一方、ハンドル操作量が多くなり、
特にハンドルを操作するターン外側の腕が
伸びきってしまうことがあります。

そのためハーレーのようなハンドル幅と
切れ角の大きな車両は、
Uターンなどの小旋回時には、
ハンドルと上体の距離を一定以下に保つことで、
直進時と変わらぬ操作を可能とします。

ポイントは二点、まずはハンドルの回転に合わせて
両肩のラインをハンドルに平行にすること。

さらに上半身をやや前傾させて、
上体とハンドルの距離を
一定にいかに保っておく必要があります。

直進走行時に、両肩ラインとハンドル、
そして両腕でつくる四角形を
ターン・旋回で回転するハンドルに合わせ
平行四辺形にするイメージです。

四角形が平行四辺形に変化するときに、
平行の2本の線は近づき距離が小さくなってきます。
つまり、ハンドルと両肩のラインは
近づく必要があります。

お分かりのようにハンドルはフレームの固定物なので、
ライダーが動き・前傾する必要があるのです。

ターン・小旋回時にこのフォームが作れれば、
Uターンや小旋回でも自由な
クラッチワークアクセルワークが可能となるでしょう。

そして、このフォームを取ることによる
もう一つの大きなメリットを教えますと、
そのフォームそのものが
効果的・効率的なターン・旋回のための
体重移動・荷重移動を促すからです。

ターン・旋回で車体が傾いているときに
両肩ラインと頭を旋回方向に回すフォームを取ることで
自然と旋回側のシートに
体重移動・荷重することができるのです。

3 停車時にふらついてしまう

質問/
ツーリングモデルに乗っていますが、
停車時にどうしてもフラついてしまいます。

回答/
停車時にフラつくライダーの特徴として、
停止時に着地に備え足を
早くステップから離してしまうことが挙げられます。

車体が大きく重たいからかもしれませんが、
ハーレーでは特にツーリングモデルに
乗られている方に多いのが
発進直後や停止直前の歩くような低速走行時で、
やたらと両足を地面に着いて交互ばたつかせて、
バランスを取っているシーンです。

「ライド・ライク・ア・プロ」
開発者のジェリーに教わったんですが、
アメリカではそんな姿やライダーを
アヒルの滑稽な姿を重ねて
ダックウォーキング、ダックウォーカーなんて
言っていたりするようです。

転倒しないように両足を地面についているのでしょうが、
どちらにしても、乗りなれていない
初心者のように見えてしまいます。

二輪車は不安定なバランスの乗り物なので、
本来、不安定な低速時こそ、ニーグリップなどで
人車一体感を確保する必要がある訳ですが、
両足を離すということは、
その瞬間車体とライダーの一体感が
薄れることを意味しています。

ハーレーに限らずバイクの車体を
安定してバランスさせるには、
停車寸前まで、もしくは発進後いつまでも
ステップから足を離しておかないように、
意識して日頃走行しておくことです。

両足をステップからはなし、
ダラダラと停止線に向かって停車するのではなく、
停車寸前足を地面につくのを極力我慢することで、
次第に車体は安定して停止することが
可能になるでしょう。
停止後1~2秒ほど足を着かなくても
車体の垂直を保っていられるのが理想です。

発進直後はしっかり後輪駆動力を伝え、
リアブレーキで速度を抑えながら、
なるべく早く両足をステップに乗せて、
車体バランスを取るようにします。

二輪車・バイクは後輪に駆動力を少しでも
伝え続けていれば絶対に転びません。
だからこそ停止状態で後輪の駆動力が完全にない状態以外は、
両足をステップに残してバランスを取るべきなんです。

日頃のライディングでできる練習として、
信号停止や渋滞の時に、
教習所で行った1本橋課題の要領で、
低速バランスを保ちながら、
できるだけ遅い速度を維持し、
足を着地するのを遅らせる練習を行います。
停止するまでニーグリップを緩めないこと、
いかにアクセル、クラッチ、リアブレーキ操作を
丁寧に連動させるかがポイントになります。

 

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